2018年7月9日入荷しました。
「落水」は漉いたばかりの柔らかく濡れた状態の紙に、水の力を利用して透かし文様やランダムな柄を描く伝統技法です。
「よろけ格子」は細く射出する水で全体的に均質な模様をつけた紙で、一枚ずつランダムに手で描いています。
茨城県大子町周辺産楮(那須楮)100%の紙です。
時間をかけ丁寧なかみしぼりを行い、地合い良く丹念に漉きあげています。
これまで日本で流通してきた落水紙は昭和の時代に安価なものになっていったため、文様に目がいきがちで原材料からこだわったものは少なく、薬品漂白されたものやパルプや化学繊維の混ざったものなどが多い印象でしたが、Corsoyardでは天然繊維の持つ光沢や美しさを活かした落水紙を提案しています。
美濃紙と同じように時間をかけ丁寧なかみしぼりを行い、地合い良く丹念に漉きあげ、そのクオリティーをベースに落水技法を付加して制作しています。
折れやひっぱりに強く、通気性があります。
化学漂白は行っていないため、日に晒しても数年にわたり時間と共に白く強くなっていきます。
紙名 KW-05 落水紙「よろけ格子」
漉判 京間判(約64cm×98cm)
厚さ 3〜4匁/京間判
原料 那須楮100%(茨城県大子町周辺産楮)
煮熟 ソーダ灰
精製 かみしぼり(ちりとり) S等級(最も手間をかけています)
叩解 ナギナタビーター
漉方 流し漉き
乾燥 紙干し板による天日乾燥
裁断 全紙 京間判 カットなし
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